23年6月期連結売上378億円 介護事業増収増益 チャーム・ケア・コーポレーション

2023年9月11日

東証プライム市場に上場するチャーム・ケア・コーポレーション(大阪市)は8月7日、23年6月期通期の決算を発表した。連結売上高は前期比約30%増の378億8700万円、営業利益は約82%増の41億9700万円と増収増益を達成。不動産事業が急伸した。

 

 

チャーム・ケア・コーポレーション 下村隆彦社長

 

 

不動産事業急伸
 

介護事業の売上高は292億7800万円(前期比16.8%増)、利益は30億4400万円(同21.7%増)で着地。新規開設と入居促進が増収増益に寄与した。
 

3月期決算では、コロナ禍や物価高騰の煽りを受け減益となった上場介護事業者が目立ったが、同社は8期連続の増収増益を達成。入居率に応じたコスト管理などにより業績をコントロールした。
 

当期の新規開設数は8ホームで、運営ホーム数は累計84ホーム、運営居室数は470室増え5673室となった。既存ホームの入居率は6月末時点で95.1%を維持。子会社のライクが運営するホームも94.9%の入居率となっている。
 

事業の2本目の柱とする不動産事業の売上高は74億5400万円と前期比149. 7%増を達成。営業利益は同212%増の20億3700万円と高成長を遂げた。なお、東京都調布市仙川、同大田区大田中央で開発を進める老人ホーム2件の売却益が計上されている。
 

24年6月期は、売上高で24.1%増の470億円、営業利益は14.4%増の48億円を見込む。介護事業の売上高は331億7000万円、不動産事業の売上高は97億8000万円を予想している。
 

 

新規開設は7ホームの計画。不動産開発は2案件が進行中で、今期中に売却予定。事業の第3の柱として、AI技術を用いたBtoB事業も推し進める。

 

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