住まい検定、ケアマネ業に活用 身体機能踏まえて助言 社会福祉法人嘉祥会

2023年9月16日

東京都町田市でサービス付き高齢者向け住宅やデイサービスなどを運営している社会福祉法人嘉祥会。同法人の施設長である彌一勲氏は昨年、高齢者住宅の基礎的な知識が習得できる「高齢者住まいアドバイザー検定」を取得した。日常業務やケアマネジャーとしての仕事をする際などに役立っているという。資格取得の背景について話を聞いた。

 

 

彌一勲施設長

 

 

――これまでの経歴について
 特別養護老人ホームで5年間働き現場リーダーを経験した後に転職、現法人で働いています。役職は施設長・居宅介護支援事業所管理者で、仕事の割合としては施設長業務が6割、ケアマネジャーが4割です。

 

 

――検定に興味を持ったきっかけは
 これまでに施設ケア・在宅ケア両方の経験がありますが、高齢者の住まいやその選び方、介護保険や年金などの社会保障、介護離職防止についての基礎知識を学べる機会になると思い受験しました。勉強期間は1ヵ月ほどです。

 

 

――取得して役立ったことは
 住宅関係や住まいに付随することは点と点の知識で線につながっていないと感じていましたが、テキストを通し、なぜ国土交通省がサ高住を推進しているのかなどの趣旨を学べました。また世情の変化、地域包括ケア的な観点からも勉強になったと思います。

 

運営している地域密着型デイサービスの外観

 

 

――業務でどう活かせるのか
 利用者の方に「そろそろ施設入居を考える必要があるからアドバイスしてほしい」と施設選びについて相談された際に、本資格を取得したことで自信を持って相談に乗れるようになりました。また、資格を見せることで利用者の安心、信頼関係にもつながっていると感じます。
 

そのほかにも要介護度が高いから特養、認知障害があるからグループホームへの入居が良いと決めつけるのではなく、相談者の身体機能や意向を踏まえた施設を推奨するといった判断の一助になったと思います。

 

 

――資格に興味を持ってほしい人は
 専門職だけではなく高齢者と接する職業の人が、住まいの安定が高齢者にとって大切だということを知るためにも本資格を取得してほしいと思います。身体的な部分と住まいについて多角的に考えながら高齢者が自分らしく生きられる環境を提供したいです。

 

 

運営施設の内装にこだわり

 

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