パーキンソン積極受入 堺市に来年1 月オープン 一般社団法人LYKKE

2023年10月9日

 

近年、パーキンソン病などの特定疾患に対応した高齢者住宅の供給が各地で進んでいる。来年1月末の開設を目指して堺市で建設が進められている「LYKKEみいけ」もその1つだ。プロジェクトを手掛ける一般社団法人LYKKE(堺市)の梶原崇志代表理事にインタビューした。

 

 

梶原崇志代表理事

 

  
デイサービスや訪介・訪看を併設

 

――経歴を教えて下さい
梶原 9月末まで医療コンサルティング会社に勤務していました。開設計画自体は以前から進めており、2022年に一般社団法人を立ち上げています。また、15年程前から両親が堺市で重度専門の訪問看護事業を運営し、私も取締役となっています。

 

 

――開設するホームの概要は
梶原 30戸の住宅型有料老人ホームで、「医療・介護付きシェアハウス」と称しています。実際の運営は別途立ち上げた株式会社で行います。費用は介護保険の自己負担別で月に15万円程度。訪問介護、訪問看護、地域密着型デイサービスを併設し、デイの利用者はホーム入居者に限定する考えです。特徴としてはパーキンソン病を中心とした神経性疾患の人を積極的に受け入れる点です。

 

 

――なぜ、パーキンソン病に力を入れようと思ったのですか
梶原 祖母がパーキンソン病患者でした。患者の家族会などに参加する中で、特定の疾患に対応できる専門性の高い住宅が不足していることを痛感しました。

 

 

スーパー撤退で買物難民が増加 館内に駄菓子屋と青果店

 

――運営する上で、特に心掛けていくことは何でしょうか
梶原 地域との共生です。難病患者はどうしても自宅に閉じこもりがちになります。ADLの改善、QOLの向上のためにも「積極的に社会と関わる」ことを重視した運営を行います。
 

パーキンソン病は薬が効いていれば身体は比較的動きます。館内には駄菓子屋と青果店を設け、入居者には店員になってもらう予定です。ホーム内に出張する形で運営される青果店で就労支援B型事業所を利用する入居者が働く、というスキームとしていきます。これにより、入居者の経済的自立にもつなげていきます。
 

建設場所には、もともとスーパーマーケットがありました。そこが撤退してしまい、地域の人たち、特に子どもたちが買い物できる場所がなくなってしまいました。ホームが新たな地域コミュニティの核になることを期待しています。

 

 

――町会との連携も密に図っていくそうですが
梶原 ホームが建つ御池台三丁は、泉北ニュータウンの中でも町会の活動が非常に活発な地域です。ホームから徒歩数分の場所にある地域会館では、ほぼ毎日、地域の人が自主運営するさまざまなイベントが開催されています。そこに入居者が気軽に参加できる仕組みを考えていきます。

 

 

建設中に行われたイベントの様子

 

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