介護付きホーム研究サミット2023、さわやか倶楽部が受賞

2023年10月31日

 

一般社団法人全国介護付きホーム協会(東京都港区)は10月16日、「介護付きホーム研究サミット2023」を開催。第11回となる事例発表会全国大会のグランプリはさわやか倶楽部(北九州市)の「さわやかさくらのもり」が受賞した。「ライフマップ」を活用した施設生活の生きがいづくりの事例が高評価を得た。

 

 

当日は優秀賞の9ホームが取り組みを発表

 

 

アセスメント見直し、ケアの底上げ

 

事例発表には52ホームがエントリー。うち優秀賞を受賞した10ホーム(1ホーム辞退)の中から、選考によってグランプリと準グランプリが決定した。
 

同協会の老松孝晃代表理事は「今年は科学的・研究的視点のアプローチによる事例が例年より多かった。国が進める科学的介護が日頃から実践されている表れだと感じる」と所感を伝えた。

 

一般社団法人全国介護付きホーム協会 老松孝晃代表理事

  

グランプリ受賞のさわやか倶楽部「さわやかさくらのもり」は、ケアプラン作成時に体調管理やADL向上に重点を置いてしまう点に着眼。入居者が本来望む「生きがい」を軸にしてケアプランを作成するべく、アセスメントツール「ライフマップ」を開発した。入居者Hさんの例ではライフマップにより深くヒアリングし、花や野菜の手入れによる生きがいづくりを長期目標に設定。ケアに反映させることでHさんの他者とのコミュニケーションの増加、庭での活動による脚力向上にもつながったという。発表者の伊藤佑樹氏は「本人の希望を視覚的に把握しながら聞き取り、ケアにつなぐことで施設全体のサービスの質の底上げができる」と語った。
  

 

さわやか俱楽部「さわやかさくらのもり」伊藤佑樹計画作成担当者

 

 

準グランプリはラポール(埼玉県上尾市)「らぽーる上尾」が受賞。LIFEのフィードバックデータを活用した事例が高評価を得た。同ホームは「LIFE・ICT委員会」を設立し、全国平均のデータと自社のデータを比較。睡眠・排便・肺炎予防に課題があると分析した上で、LIFEの数値を出力したアセスメントシートを作成した。経過と効果を観察しながらケアの実践、見直しを行うPDCAサイクルを確立。運動・栄養の重要性を伝える入居者向けセミナーも開催し、栄養補助食などの販売を行うことで保険外サービスの売上向上にも貢献している。
 

 

ラポール「らぽーる上尾」青野真也業務推進部長

 

 

選考を担当した同協会の山本武博理事は「らぽーる上尾はLIFEのフィードバック活用法がまだ見えづらい中で、データ活用に挑戦するきっかけを与えてくれた事例。さわやかさくらのもりは、医療介護の改革が進んでいく中で利用者の生きがいやサービスの質を置き去りにしない価値観を成功事例として示してくれた」と講評した。
 

 

一般社団法人全国介護付きホーム協会 山本武博理事

 

 

なお、大会当日は175名(リアル・オンライン含む)が参加。一般社団法人iACPによる特別講演も行われた。

 

この記事はいかがでしたか?
  • 大変参考になった
  • 参考になった
  • 普通
全ての記事が読める有料会員申込はこちら1ヵ月につき5件まで閲覧可能な無料会員申込はこちら

関連記事



<スポンサー広告>