2025年3月5日号 終面 掲載
求人情報、プラットフォームで共有 採用活動の工数削減 ワイグッドケア
埼玉・東京・神奈川・栃木で介護事業を展開するワイグッドケア(埼玉県本庄市)は、2024年9月に医療・介護・看護の人材会社向け自動マッチングシステムをリリース。第2弾として今年2月より医療・介護・看護事業者(病院・クリニック・介護施設など)向けの採用支援システムのサービスを開始した。
「採用に費用と工数が掛かるだけでなかなか人材採用ができない」(ワイグッドケア山崎保社長)
介護事業者は採用担当者が多くの人材会社へ連絡し、採用にあたり手間と時間をかけている。
「多くの人材会社とそれぞれ契約締結してから話を進めるのは非効率。契約できる会社数にも限界がある」(山崎社長)
そこで同社は、こうした問題の解決を狙い、24年9月に医療・介護・看護人材会社向け採用支援システム「AGENT ACCESS Medica」を開発。
このシステムに会員登録した医療・介護・看護に特化した全国の人材紹介会社が求人情報を共有。条件に近い求職者がいればプラットフォーム上で直接紹介を受ける事できるというもの。1件の求人案件を多くの紹介会社が共有することで、マッチングの可能性を高める。
また、求人毎に応募者管理できる採用管理・支払管理もプラットフォーム上で完結する。この様な医療・介護・看護に特化したサービスは業界初だという。
今回、このプラットフォームに採用企業(事業者側)が直接登録できるサービスを開始した。
採用企業は、大量募集求人や稀少な職種求人、採用に苦労する地方求人などを掲載する事で、該当する求職者を人材紹介会社から紹介を受ける事ができる。
電話やメール連絡、契約書の締結も不要で、紹介を受けた人材の選考に注力するのみ。
また、求人掲載に要する求人作成は不要。掲載費はかからず、人材紹介同様に採用課金(成果報酬型)となる。
「慢性的な人材不足で時間も含めた間接コストの削減は急務。採用に関する労力削減に寄与していきたい」