2025年12月10日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年12月10日
1650年1月、スウェーデン王宮内では朝5時から哲学の講義が行われていた。講師は「我思う、ゆえに我あり」、ルネ・デカルト。熱心な生徒は、クリスティーナ女王だ。
こうした風景が想起されたのは、2025 年の「新語・流行語大賞」に「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という発言が選出されたことによる。発言の主は当然、異例の「午前3時出勤」も話題となった高市早苗首相だ。その働き方にはさすがに心配の声が寄せられている。
なお、デカルトは女王への講義を始めたその年、肺炎でこの世を去っている。「早起きがたたって死んだ」という俗説もささやかれているが、病弱でかつ53歳と当時としては高齢だったことを考えると、荒唐無稽の説ということもなさそうだ。
持ち物1つでも注目を集めている高市首相。「早起きでも元気の秘訣」を知りたい人も多そうだ。

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