2026年4月15日号 11面 掲載
1人でも設置可能な止水板 センサと連携で迅速対応も
旭日建設(東京都江戸川区)は、高齢者施設などでの浸水対策を目的に、脱着式止水板の普及を進めている。これまで止水板の設置タイミングの判断が難しいことが課題であったが、豪雨警戒情報提供システムやセルラー通信式浸水検知センサ「KAMEKER-FA」と組み合わせて使用することで、迅速な対応が可能になる。

旭日建設 新井寿美子社長
脱着式止水板「浸水ストッパー」は、アルミ製のパネル1枚あたり長さ約1メートル、重さ3キログラムと軽量で、女性でも1人で運搬・設置できる。標準タイプは、パネルをレールに差し込み、バタフライボルトを締め、フロントレバーをロックするだけの3ステップで設置が完了。組み立て手順も簡単なため、緊急時でも少人数で対応できる。
災害時には、漂流物などが水流に乗って衝突する可能性がある。同品は止水性能に加え、約60キログラムの衝撃にも耐えられる強度を備えている。上部のロックでパネル同士を強く圧着して隙間をなくす構造にした。また、フロントロックのレバーを水平方向に押し込むとパネルが固定される。バタフライボルトと併用することで止水性能をさらに高めており、止水性は1リットル/(h・㎡)以下WS-6(JIS規格JIS A 4716)相当。
中間柱の設置も容易で、床の差し込み口に柱を入れ、90度回転させて専用工具で締め付けるだけ。作業時間は1分程度と短く、緊急時の迅速な対応に寄与する。使用するパネルや部材はすべて壁掛けの専用ラックに収納でき、縦型・横型のいずれにも対応。日常の生活動線を妨げず、必要な時にすぐ取り出せる。

止水板設置イメージ
パネルの高さは要望に応じて最大2メートルまで調整可能。被害状況に応じた柔軟な運用が行える。
雨量警報装置はあらかじめ観測点を設定し、雨量が一定の数値を超えると警報装置が作動する。契約している警備会社との連携も可能。
浸水検知センサ「KAMEKER-FA」を、敷地内の浸水しやすい地点に設置すると、浸水アラートマップ上にセンサ位置が表示される。通知を受け取りたいセンサを選択しておくと、浸水を検知した際にLINEやメールで警報が届く。

浸水センサ外観
「止水板とセンサを組み合わせて使用することで、利用者の安全を最優先に、誰もが迅速に浸水対策を行えるようになる。緊急時の不安を少しでも和らげ、安心して過ごせる環境づくりに貢献していきたい」(新井寿美子社長)










