2025年5月21日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年5月21日
5月中旬は「愛鳥週間」。鳥にまつわる近年の研究として、ジュネーヴ大学の研究チームが「鶏が先か、卵が先か問題」に答えを出した。どうやら生物学においては「卵が先の可能性が高い」。
人材紹介会社が5月に発表した調査によると、2024年度において介護職の約5割が「年収300万円未満」だったという。全産業の平均給与460万円と大きな差があり、国による対策が求められるところだ。
では、なぜ給与が低いのか。事業所の経営が厳しいことが大きな要因だろう。経営が厳しい理由の1つには人手不足があり、人が来ない理由の1つは、給与が低いからだとも言える。
「鶏卵問題」に直面したとき、某有名経営コンサルなどは「思い切ってどちらが先かを決める」ことを好むという。介護職の賃金向上も、今できること、現実に動かせる部分から取り組むことが必要かもしれない。
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