2025年7月2日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年7月2日
6月半ばから、日本各地で気温30度を越える日が続き、熱中症のリスクも高まる。消防庁によれば、6月16~22日の熱中症による救急搬送者数は約8600人。前年同期の約5倍に近い。
搬送の6割を占めるのが、65歳以上の高齢者だ。熱中症の発生場所で最も多いのは住居。パナソニックが2024年に行ったアンケートでは、60代以上は冷房を使わない理由として「電気代が高い」「冷えすぎる」「体に悪い」との回答が多かった。
高齢になると体温調節機能が衰え、暑さや寒さを感じにくくなる。家電メーカー各社は高齢の家族を持つ人に向け、「室温が28度を越えたらエアコンをつける」などルールを決めることを勧めている。その際には、目安となるよう温度計を準備するのも良いという。
自宅や、個室の高齢者住宅に住む高齢者へ、介護従事者が呼びかけていくことも効果的だろう。
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