2026年3月11日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2026年3月11日

鹿島神宮の「要石」は地震を鎮めていると伝えられる。江戸時代には、鹿島大明神が大なまずを懲らしめる様子を描いたコミカルな絵が流行した。その1つ「あんしん要石」では、人々が要石に願掛けしている様子が描かれる。絵の中の瀬戸物屋は、「地震が起こるときは、事前にちょっとお知らせください」と懇願している。

 

鹿島市の海岸から鹿島灘沖合に向かって、1本のケーブルが伸びている。これは地震計と水圧計が一体になった観測装置で、「3.11」以降、整備が進められてきた。日本海溝沿いに張り巡らされており、総延長は約5500キロメートル。同様の観測網は南海トラフ沿いにも整備され、昨年には高知県沖の観測網も完成した。緊急地震速報は最大20秒、津波の検知は20分早くできるようになった。

 

瀬戸物屋の願いは確かに成就した。それは人知を超えた力ではなく、人の手で。

 

 

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