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ALSOK、介護2社を買収 大和ハウスはオペレーション事業撤退へ
ALSOK(東京都港区)は4月7日、子会社のALSOK介護(さいたま市)を通じて大和ハウス工業傘下の介護事業会社2社を取得すると発表した。有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの施設網を取り込み、介護事業を強化する。一方、大和ハウスは介護サービスのオペレーション事業分野から撤退する。
取得対象は大和ハウスライフサポート(東京都港区)と大和リビングケア(同新宿区)で、6月1日に取得を完了する予定。両社は有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を中心とした入居系施設を運営、東京、神奈川、埼玉、千葉などの首都圏に加え、愛知、静岡、大阪、兵庫、福岡、佐賀の計10都府県で展開する。総居室数は1700室を超える。
ALSOKはこれらの施設群と運営基盤を取り込むことで、介護サービスの提供体制を拡充する。ALSOK介護は、施設介護と在宅サービスを組み合わせた形で事業を展開。本件により、有料老人ホームやサ高住の運営基盤を一段と厚くし、首都圏に加えて関西・九州を含む広域での施設ネットワークを強化する。価格帯や介護ニーズに応じたサービス提供力を高めるとともに、スケールメリットの発揮を図る。
また、施設数と居室数の増加を通じて、運営効率の向上やサービス品質の底上げも見込む。高齢化の進展を背景に介護需要が拡大する中、事業基盤の強化を通じてグループ全体の成長につなげる考えだ。
一方、大和ハウス工業は今回の株式譲渡により、グループとして展開してきた介護事業から撤退する。大和ハウス工業の介護関連事業は、セグメント上「その他事業」に含まれており、2026年3月期第3四半期の売上高は約208億円、セグメント利益は約41億円と、全体売上(約4兆円規模)に占める比率は1%未満にとどまる。入居者や家族へのサービス継続性や安定性を重視し、介護事業の運営基盤とノウハウを持つALSOK介護への譲渡を決めた。
なお、大和ハウス工業における介護施設・高齢者住まいや医療施設の施工・ソリューション提供は、今後も展開していく。
介護需要の拡大を背景に、異業種からの参入や再編の動きが続く。事業の選択と集中を進める企業と、規模拡大を図る企業との動きが一段と鮮明になりつつある。










