【コラム】介より始めよ
2014年8月27日
某大手外食チェーンの「1人勤務でトイレにも行けない」「数週間家に帰れない」などの過酷な勤務実態が話題になっている。こうした事態を招いた原因は当の企業にあるのは当然だが、「1食200円台」などの超低価格を求めた消費者側にも問題がある。
ヨーロッパ諸国を訪問して実感するのは食費の高さ。昼食で2000円近くする。それらの国より平均所得が多いはずの日本の食費がこの安さというのは明らかにアンバランスだ。行き過ぎた低価格は低賃金での過重労働に直結する。消費者側も単に「安い」を求めるのではなく、「従業員の適正な労働の元に生み出された価格であるかどうか」に気を配って商品やサービスを選択する必要があるだろう。
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