低栄養にプロテイン麺 たんぱく質通常の3倍

2022年3月27日

キャピタルメディカ(東京都港区)の子会社であり、有料老人ホームを11施設展開するクラ―チ(同)。

 

運営する介護付有料老人ホーム「クラーチ・ファミリア小竹向原」(同板橋区)において、DNS(同江東区)が開発するプロテイン入り冷凍麺を使用した食事を昨年から提供する。手軽にたんぱく質が摂取でき、フレイル予防につながっている。

 

 

クラーチでは、「食べたいモノを好きなだけ食べる」をコンセプトに低栄養を予防する食事プログラム「MOG(モグ)」を2019年から実施。通常提供する食事の摂取基準を越えるメニューや、アンケートでリクエストが多かったメニュー、手作りおやつなどを定期的に取り入れる。

 

「MOG」の一環として週に1回以上、高たんぱく質メニューを提供。1食につきたんぱく質量約35gを目指している。メニューの1つとして今回導入したのが、プロテイン入り冷凍麺「DNSパワーヌードルフローズンプロ(以下・パワーヌードル)」。アスリートを中心にサプリメントなどを販売するDNSが開発したもので、一般的な麺の約3倍たんぱく質が含まれる。

 

 

「パワーヌードルであれば、食事量を増やさずともたんぱく質の摂取を増やせる」と栄養士の伊藤美沙希運営部マネージャーは話す。

 

食感は柔らかく、味も一般的な麺と変わらず入居者にも好評だ。

 

パワーヌードルを楽しむ入居者

 

 

 

月に2回程、通常料金プラス100円で提供。その日のメニューはパワーヌードルだけでなく、高たんぱく質の牛乳を使用するなど、栄養価を計算して食材や調理法を選択している。

 

「高たんぱく質の食事を提供すると入居者の運動意欲も上がる。メニューのレパートリーや提供回数を増やしたい」と大塚拓哉ホーム長。

 

クラーチ・ファミリア小竹向原
大塚拓哉ホーム長

 

 

 

なお、有料老人ホームへのパワーヌードル導入は今回が初。今後、ほかの施設にも導入を検討中。

 

 

 

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