必要な老後資金 居住形態で差 「賃貸住まい」は2000万円台
73%が「老後に不安」
「ハウスドゥ」のブランドで不動産事業を展開するAnd DOホールディングス(東京都千代田区)は10月24日、全国の50歳以上を対象に実施した「老後の住まいとお金に関する調査」の結果を発表した。
「自分の老後について不安に感じる(感じた)ことがあるか」では50〜64歳の84.5%が「感じる」「少し感じる」と回答している。しかし65歳以上になると「感じる」「少し感じる」の合計は72.9%と低下する。
「具体的な老後の不安の内容」( 複数回答)では、64歳以下は「老後の生活資金」がトップで、以下「自身の健康」「介護(家族や親を含む)」の順。一方、65歳以上では「自身の健康」がトップになる。
「あなた自身(1人あたり)の老後資金はいくらぐらいあれば大丈夫だと思うか」では、現在持ち家に住んでいる人は「1000万円台」が最も多く26.6%。一方で賃貸住宅に住んでいる人は「2000万円台」が21.6%で最も多い。グラフにもあるように、賃貸住宅住まいの人の方が「多くの老後資金が必要」と考える傾向が強い。

出典:And Do ホールディングス
現在持ち家に住んでいる人に対し「現在、準備できている1人あたりの老後資金」を尋ねたところ「1000万円未満」が29.9%で最多となった。前の質問「必要と思われる老後資金」で最も多かった「1000万円台」に対し、実際には老後資金の準備が進んでいない現実が伺える。
また、現在持ち家に住んでいる人に対して「家に対する老後の不安」(複数回答)を尋ねたところ、「建物の老朽化」がトップ。以下、「修繕・リフォームの心配」「固定資産税・維持管理費の支払い」「将来空き家になる可能性」「間取りなどの住みづらさ」の順となっている。
この調査は今年6月にインターネットを使って実施。有効回答数は873。