杉並区にシリーズ最高価格帯の有料老人ホーム　ケア21

ケア21(大阪市)は2月1日、介護付有料老人ホーム「プレザングラン久我山」(全66室)を東京都杉並区に開設。同シリーズ最高価格帯であり、一時金なし月額52万6500円～。コンシェルジュサービスやレストランサービスなど、新たな取り組みが実施される。

プレザングラン久我山
長内浩美施設長

コンシェルジュ配置も

同施設では、ほかの「プレザングランシリーズ」にはない4つのサービスを提供する。1つ目は保険外の「コンシェルジュサービス」。コンシェルジュを常勤配置し、事前の依頼に応じて24時間365日の外出支援サービスを提供する。外出イベントや施設内イベントなどを企画・提案することもできる。

2つ目は自立の入居者を対象とした「入浴時間フリーサービス」。10～17時であれば好きな時間・回数入浴可能。介助を要する入居者の週3回以上の入浴にも有料で対応する。

3つ目は「レストランサービス」。朝・昼・夕それぞれ、レストランが解放される時間内であれば好きな時間に食事ができる。朝食は和食か洋食、昼食は肉料理、魚料理、麺、丼の4種から気分に合わせて選択可能。

そして4つ目は、「プライベート空間でのケアサービスの徹底」。集団でのレクリエーションや食事などを強制せず、個別の対話から「やりたいことを聞き出す」ことを重視する。「ADLを落とさず、IADLを高めていく」(長内浩美施設長)方針だ。

施設外観観。広い前庭に季節が移ろう

また、城西病院およびすぎなみ在宅診療所、日本調剤との連携により、医療的ケアやターミナルケアにも対応。これら医療機関による施設内でのセミナー開催などを通してケアマネジャーや地域住民への情報発信にも注力し、「地域に愛される施設」を目指す。

長内施設長は「要介護度が変化しても、基本的に居室はそのまま。個別性を重んじつつも暮らしの中で生まれた『お隣さん』との関係は大切にしたい」と語る。重厚感ある施設だが、入居すれば「家族の温かさ」を感じられる施設をつくっていく考えだ。