【有識者に聞く】日本と双璧 米国シニアリビング市場 KPMGヘルスケアジャパン 松田淳氏

2023年4月25日

5月17日開催オンラインセミナー

米国シニアリビング市場と実務解説 日米比較を踏まえ

~現地で4200室運営の三井物産に学ぶ~

 

 

KPMGヘルスケアジャパン
松田淳代表取締役パートナー

 

 

 

米国シニアリビング産業は300万室を超える供給がなされている世界最大市場であり、200万室規模の日本と双璧をなす2大市場だ。

 

その発展経緯は異なり、日本では介護保険制度の導入により2000年から急速に拡大したのに対し、米国ではメディケア・メディケイドといった公的給付の縮小に伴い、公費(パブリックペイ)を大きく費消するスキルドナーシングが満たせない領域を埋める形で1990年代から大きく発展。自費(プライベートペイ)市場としてアシステッド・リビング、インディペンデント・リビングといったカテゴリーが創出されてきた。

 

 

そうした背景から、米国シニアリビングは高齢者の住まいとしての快適性、ライフスタイルに寄与するという意識が強く、さらに自立性の高い高齢者に対する施設カテゴリー(アクティブアダルトレンタル)を生み出すイノベーションが起きつつある。

 

日本における社会保障制度の限界、高齢者の世代交代に鑑みると、米国市場の事業モデルは社会的、文化的差異はあるとはいえ、非常に参考になる事例といえるだろう。現時点ではまだ早いかもしれないが、今後米国における超高齢化の進展を考えると、将来的にICT活用を含む日本の介護ノウハウの提供先としても有望視できるかもしれない。

 

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