高齢者をどこで診る? あふれかえる急性期、本来の役割は/武藤正樹氏
2023年10月13日
横須賀の衣笠で週1回、訪問診療のお手伝いをしている。ある日、尿閉の高齢男性のお宅に往診で呼ばれた。もともと前立腺肥大がある人で、ここ数日風邪気味で市販の感冒薬を飲んだら尿が出なくなったという。お宅に伺うと下腹部が膨隆している。尿道カテーテルを挿入するとあふれんばかりの尿が出て、おなかがへこんだ。感冒薬による尿閉だった。こんな時、往診に行かなければ、きっとこの人は救急車で病院に搬送されていただろう。 ...
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