ベネッセHDがMBO、上場廃止へ

2023年11月21日

ベネッセホールディングス(岡山市)は11月10日、経営陣によるMBO(自社株買収)を実施すると発表した。スウェーデンのPEファンドEQT傘下のブルーム1(東京都港区)が2024年2月上旬からTOB(株式公開買付)を実施する。TOBが成立すれば、上場廃止となる見通しだ。

 

同社の第1のコア事業となる教育事業においては日本の出生数低下などにより厳しさが増している。第2のコア事業となる介護事業においても「施設運営に適した土地建物の獲得は容易ではなく、政府による在宅介護の推奨・介護施設の総量規制、人手不足の深刻化などにより事業環境は厳しくなりつつある」としている。

 

そこで「第3の創業」となる、デジタルとリアル双方で世界中のあらゆる人のためのグローバル・プラットフォームの実現に注力していく。教育事業のデジタル化や海外展開強化、介護事業のM&Aによる拡大といった追加施策も推し進める。

 

これまでの事業内容を超え、長期的・持続的な事業変革が不可避であることから、非公開化によって資本市場と距離を置くとともに有力な外部パートナーと協業し、知見を活用していく考えだ。

 

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