2025年3月19日号 6面 掲載
文京区に「アリア」30棟目、センシングホーム第2弾 ベネッセスタイルケア
ベネッセスタイルケア(東京都新宿区)は3月、文京区目白台に24時間看護体制の介護付きホーム「アリア護国寺」をオープン。2月18日にメディア向け内覧会を開催した。センシングホーム第2弾として、テクノロジーの知見を集めたホームとなる。

「アリア護国寺」外観。東京メトロ有楽町線「護国寺駅」より徒歩6分の好立地
DXで本質的課題解決へ
全53室(定員56人)、居室は20.1平米~53.7平米まで13タイプを用意した。アリアシリーズ30棟目となる同ホームは、入居金型の場合で入居金3000万円~8952万円、月額利用料29万4250円~82万9310円。2月18日時点ですでに「予約ベースでは未予約の部屋は残り7部屋」(是枝綾乃ホーム長)という。建物内には同社の学童や他社運営のデイサービス、薬局、クリニックがテナントとして併設される。
「グランダ四谷開設以降、センシングホームの展開を続け3年が経過した。アリア護国寺は、これまで活用してきた全てのテクノロジーを搭載したホーム。グランダ四谷を超える、センシングホーム第2弾となる」と是枝ホーム長は語る。
服薬介助のサポートには、顔認証の服薬情報照合システムを導入。薬袋に印刷された二次元バーコードをスマホカメラで読み込むことで、対象者や服薬タイミングが異なる場合にわかりやすく表示され誤薬防止に貢献する。これまで服薬チェックは2人体制で行ってきたが、同システムの導入により1人でも可能となる。さらにリアルタイムで情報がシステムに登録されるため、記録業務の削減にもつながる。「次年度には全ホームに導入予定だ」(祝田健執行役員)
富士フイルム社の排便エコーも導入。下剤の処方に関する医師との正しい情報共有や適切な処置に活用する。祝田執行役員は「医師から看護師、看護師から介護職へのタスクシフトにもつなげられるだろう」と見込む。同社では現在、生産性向上推進体制加算(Ⅱ)を全ホームで取得しているが、次年度中には(Ⅰ)の取得を進めていく方針だ。土地オーナーが東京大学であることから、同大学との共同研究・実証の場とすることも視野に入れているという。

内覧会では「マジ神AI」も紹介。初代マジ神の枝松裕子氏が活用法を説明した










