2025年9月3日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年9月3日
日本でも6月末、TikTok Shopのサービスが上陸した。TikTokのプラットフォーム上で、動画に出てきた物を直接購入ができる。物を売れるようになることで広告主も増える。
すでにグローバルでは約5兆円の市場規模になっている。中国、東南アジアではTikTok Shopに特化した運営会社も登場するなど、新しいコマースのあり方として注目されている。
動画と購買を一体化した仕組みは、介護・医療領域でも応用の余地がある。サービスや商品を迅速かつ分かりやすく利用者に届けることは、空床や利用枠未活用の抑制、採用・広報・営業負担の軽減、さらに地域間の情報格差の解消にもつながりうる。人口減少下で限られた資源をどう有効に循環させるか――新しいコマースの知見を取り込むことは、制度設計や経営課題の解決にも資する視点となりそうだ。
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