2026年4月1日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2026年4月1日

慶應義塾大学の権丈善一教授は「人口減少社会においては、民主主義が機能しなくなる」と投げかける。人口増加時代の問題先進地域は、人が集まる大都市部だった。この多数の声を政治に反映し課題解決を図ってきた。しかし、急速な高齢化や人口減少など問題先進地域が地方に移る中、多数決ではこうした地域の課題解決が難しくなるという重要なテーマだ。

 

国の大きな方針を左右するのは多数派の意見、という民主主義の原則は変わらない。しかし「国の助けが届かない、だから自分たちでなんとかするしかない」という局面で生まれる現場の知恵は画期的なイノベーションとなる、と権丈教授は言う。

 

日本の課題はいずれ他国でも起こりうる。医療と介護、施設と在宅、非営利と営利といった二項対立よりも、地域全体を見通す視点で、イノベーションをつぶさないための議論が求められるだろう。

 

 

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