2025年9月3日号 8面 掲載
福祉人材育成などで神戸女子大と包括連携 日の出医療福祉グループ
兵庫県西部地域を地盤に介護・障害福祉・保育・医療事業を手掛ける社会福祉連携推進法人日の出医療福祉グループ(兵庫県加古川市/以下:日の出)と、神戸女子大学(神戸市)は福祉人材の育成などに関する包括連携協定を7月24日に締結した。
協定内容は
①社会福祉の発展に使命感を持った福祉人材の育成
②実践教育および就職支援
③協働による調査研究の実施
など5項目での連携。
これまで両者は教員個人間では関係があり、日の出が学生の実習を受け入たり、職員が大学で講義を行ったりなどの協力をしてきた実績がある。今回は、より強固な連携を目指し2024年12月に日の出側から包括連携を申し入れた。なお、同法人が学校法人と包括連携協定を締結するのは今回が3例目。神戸女子大学が介護・福祉関連法人と協定を締結するのは初となる。
大西奉文代表理事は「当グループは規模こそ大きいものの、それに中身がしっかり伴っていたかという点に関しては、まだまだ努力が必要だと考えていた。神戸女子大学の卒業生が誇りをもって働ける環境を整えていきたい」とコメント。今後はインターンシップの受け入れなど就職支援の部分にさらに力を入れていく考えを示した。
同法人は「日の出みりん」で知られるキング醸造が、創立90周年を機に社会貢献活動強化の一環として1992年に設立。現在、2つの社会福祉法人と医療法人1つが会員となっており、24年度で合計約170事業所を展開。職員数は約3300人。
神戸女子大学は40年の創立。看護学部や管理栄養士を養成する家政学部など6学部からなる。25年5月1日現在の学生数は2602人。

協定調印式の様子