2026年1月21日号  5面 掲載

「ミライ人間洗濯機」実装 新しい入浴スタイル提案 サイエンス

2026年1月22日

ファインバブル技術を活用した「ミラブル」シャワーヘッドで知られるサイエンス(大阪市)は、高齢者施設向け扉付き浴槽「ミライ人間洗濯機社会実装版」の発表会を、昨年1216日に大阪市内で開催した。

 

同社はファインバブル技術を専門に扱うメーカーとして、これまで医療や美容、洗浄、環境分野などで技術協力や共同研究・開発を進めてきた。介護分野においても、介護スタッフの業務負担軽減を目的に、シャワーヘッド「ミラブル」シリーズを提供している。

 

今回の製品は、昨年の万博で話題を呼んだ全自動入浴装置「ミライ人間洗濯機」の社会実装版として、高齢者施設向けに開発したもの。介護現場においては、とりわけ入浴介助の負担が大きい。利用者の身体を支えながら行うため転倒リスクもあり、慢性的な人手不足の中で現場の大きな課題となっている。同製品はこうした現場の課題を踏まえ、介護スタッフと利用者の双方にとって、より安全で負担の少ない入浴環境を実現することを目的に設計された。

 

 

製品について説明する青山恭明代表取締役会長

 

 

最大の特徴は、独自のファインバブルによる全身洗浄技術。超微細な泡が浴槽内で全身を包み込み、身体を強くこすらずに汚れを落とすため、介助者による身体的負担を大幅に軽減する。

浴槽にはミラブルシャワーヘッドがついているため、水面より上の部分的な汚れや気になる箇所も集中洗浄できる。また、浴槽自体に扉がついており、またぐことなく浴槽に入れるため利用者の負担を最小限に抑え、転倒リスクも軽減する。

 

自然な洗浄力で、デリケートな肌質の人でも安心して利用できる。同社が示すデータでは、入浴後に肌の水分量が増加する傾向が確認された。加齢に伴い生じやすい皮膚の乾燥や肌トラブルの予防につながる可能性もあり、利用者の健康維持の観点からも一定の効果が期待されている。

 

同社は昨年の万博で「ミライ人間洗濯機」を展示し、約1300人が体験した。体験者の満足度は98.3%と高く、注目を集めた。万博で得た体験者の声や技術検証の結果を踏まえ、介護現場で求められる安全性や操作性、コスト面での実用性に重点を置き、開発を進めてきた。

 

まずは高齢者施設向けの介護浴槽として導入を図り、今年中には健康管理機能を備えた一般家庭向けモデルの展開も視野に入れる。

 

青山恭明代表取締役会長は、「カラダもココロも洗うミライ人間洗濯機は、1970年の大阪万博で描かれた『未来の生活』というビジョンを具現化したソリューションである。入浴を『社会インフラ』と捉え、段階的な普及を進めることで、超高齢社会に伴うさまざまな課題の解決につなげたい」と語った。

 

31日から出荷予定で、年間500台の販売を目指す。介護事業者が導入しやすいよう、相場価格よりも大幅に抑え、販売価格は145万円(税別)に設定した。

 

 

価格は145万円(税別)

 

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