長谷川HD ハルビンで5000床規模の大型ホーム

2017年1月4日

長谷川ホールディングスの創業者である長谷川芳博代表が昨年10月に新たに設立した長谷川トラストグループ(東京都豊島区)が、中国・ハルビン市で老人ホーム事業を開始した。介護型・自立型合わせ5000ベッド規模の事業で、まず約1000ベッドがオープン。昨年12月9日、黒竜江省、ハルビン市の民生庁幹部らを招待し、同施設内でオープニングセレモニーが開催された。

 

長谷川トラストグループが現地で不動産事業などを手掛ける企業と合弁会社を設立し、事業主体となる。施設名称は「楽活医養家園」(英語名は「Lehoo Home」)。昨年11月から12月にかけて介護棟360床、自立棟720床が開設。2020年までに合計12棟5000床(自立棟11棟、介護棟1棟)がオープンする計画。病院や公園、運動場も設ける。敷地面積は11万平米。総投資額は28.5億元。

 

長谷川ホールディングスグループの長谷川介護サービスの介護ノウハウを全面的に投入。日本から介護スタッフを常時数人、現地に送り込みスタッフの研修にあたっている。介護士・看護師とも24時間常駐。家政サービス、コンシェルジュサービスも手掛け、ホテル並みの運営を目指す。

 

自立棟は原則個室。30平米から81平米の専有面積を有し、夫婦二人でも入居できる。キッチンやトイレ、シャワーなどの設備・備品を標準装備。介護棟の居室は約27平米が基本で個室と相部屋を用意。玄関ドアは日本製の引き戸を採用。電動ベッド、ナースコールを装備。ユニットごとに介護ステーションを設けているため、スタッフがすぐに駆けつけられる。

 

入居者の活動エリアにはトレーニング、フィットネス、脳トレエクササイズなどの機器を用意し、リハビリニーズに応える。パソコン室、書道室、映画館、理美容室、麻雀室など娯楽スペースの充実も図った。各階に食堂を配置。日本製の保温機能付き配膳車を採用し、常に温かい食事を提供する。厨房には日中双方の料理に精通した栄養士を配置。合計15室の調理室で調理する。

 

アトリウムは介護棟と自立棟を自由に行き来できるエリア。リハビリ、フィットネス、スポーツなどができ、喫茶や食事も楽しめる。屋内にあるため、ハルビンの厳しい冬でも日光浴をして過ごせる。

 

セレモニーで長谷川ホールディングス長谷川芳博社長は「日本で培ったノウハウをこの地で活かすことで、日中の友好関係を築いていきたい」とあいさつした。

長谷川ホールディングスはハウスクリーニング、介護サービス、子育て支援サービス事業で急成長。中国企業との提携も推進している。

 

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