2026年6月17日号
エムスリー、ワイズマンを完全子会社化
エムスリー(東京都港区)は6月5日、介護・医療向けシステム大手のワイズマン(岩手県盛岡市)の全株式を取得し完全子会社化することを発表した。
ワイズマンは1983年創業の老舗ITベンダー。介護老人保健施設において約40%のシェアを誇るなど、施設系介護市場で高い存在感を持つ。電子カルテや医療事務システムといった医療事業、さらに医療機関と介護施設間の情報連携を担う「MeLL+」も展開しており、導入実績は約1,200件にのぼる。
旧JASDAQ市場に上場していたが2014年1月にMBOによって非公開化。公表資料によると2025年6月期の売上は約123億円、営業利益は2.2億円の赤字。24年も3.4億円の赤字となっていた。
ワイズマンを子会社するエムスリーは、日本の医師の9割以上にあたる 35 万人以上が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。26年3月期の売上高は3500億円を超える医療DXの筆頭格だ。今回の買収価格は非公開だが全額を手元資金で賄うという。
AI技術を活用したワイズマン製品の付加価値向上、自社のクラウド電子カルテ「エムスリーデジカル」とMeLL+の連携による地域医療連携の推進、介護領域での新規事業開発、そして相互のクロスセルによるシェア拡大という四つのシナジーを想定する。
介護関連システムでは、2023年に介護ソフトトップシェアのエヌ・デーソフトウェア(NDソフト/山形県南陽市)を、SOMPOケアを傘下に持つSOMPOホールディングスが買収している。










