大和ハウス系サ高住 5棟目を受託 やさしい手

2021年9月19日

やさしい手(東京都目黒区)は、大和ハウス工業(大阪市)が企画・設計・施工を実施、グループ会社の大和リビングケア(東京都新宿区)が住宅の管理業務を行うサ高住「D-Festa西台」(同板橋区)の運営を受託。6月より、利用者への介護サービスを提供している。大和リビングケアとの共同事業は5棟目となる。

 

D‐Festa西台の外観

 

 

 

建物は鉄骨造2階建で住戸数は全30戸。単身者向けだけでなく、夫婦で入居可能な2戸も用意。運営上も介護の度合いが異なる夫婦2人が一緒に生活できるよう配慮する。「要介護度が高い人も受け入れ、自宅のように生活して欲しいという思いがある」(石川敦子広報担当課長)。

 

 

 

介護と看護の連携重視

 

同社では、事業所併設による訪問介護サービスの提供に加え、サ高住における介護と看護の連携を「必要不可欠なもの」と位置付けている。「D―Festa西台」では訪問介護に加え、訪問看護、居宅介護支援の各事業所を同建物内に開設。「三位一体となった円滑なコミュニケーションが図れるため、迅速でより効果の高いケアが可能」とする。

 

訪問看護によって、看護師が医師の指示に基づいて行う医療処置が可能であることから、医療依存度の高い利用者であっても住み慣れた地域での生活が選択可能になる。「初回のアセスメントから、看護師の同席が可能であることも強みの1つ」と石川課長。なお、併設の各事業所は、サ高住の入居者のほか地域住民へのサービスを提供する。地域への営業活動はサ高住への入居推進と合わせ、順次進めていく計画としている。

 

 

同社が運営するサ高住に共通する特徴の1つが、独自の情報開示システムを構築、運用している点。システム上に入居者の日々の様子やケアの内容やスケジュールなどの情報を公開。入居者家族、介護従事者、ケアマネジャーなど連携機関の担当といった利用者と関わる関係者が共有する。携帯から閲覧でき、チャット機能を活用した書き込みも可能。「家族がいつでも入居家族の様子を確認し、コメントすることもできる」気軽さと透明性確保が評価され、他施設などからの転居検討の好材料にもなっているという。

 

 

同社ではサ高住への在宅介護サービスを積極展開する方針。今年は、本件に次いで7月、8月に各3棟、譲渡物件による運営を開始した。さらに、10月に2棟、11・12月にも各1棟ずつ運営をスタートさせる計画が進んでいる。

 

 

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