10代での運動習慣、高齢期の介護予防に 順天堂大調査結果

2023年5月7日

 

 

順天堂大学大学院(東京都文京区)の医学研究科スポートロジーセンターの研究グループは4月17日、中学・高校生期と高齢期の両方の時期に運動習慣がある高齢者ではサルコペニアや筋機能低下のリスクが低いという調査結果を明らかにした。この調査結果は、健康寿命延伸や介護予防に向けた取り組みに役立つと考えられる。

 

 

 

調査対象は東京都文京区在住の65〜84歳の高齢者1607名。骨格筋量、握力などを含む骨格筋機能指標と、質問紙を用いた運動習慣調査のデータを解析。中学・高校生期の運動習慣の有無と、高齢期の運動習慣の有無で4群に分け、サルコペニアの有病率、骨格筋機能指標などを比較した。

 

 

 男性においては、学生期と高齢期両方で運動習慣を有する人は、学生期、高齢期両方で運動習慣がない人に比べ、サルコペニアの有病率は0.29倍、筋量低下の保有率は0.21倍、筋力・身体機能低下の保有率が0.52倍となった。女性の場合はサルコペニアの有病率に差はなかったが、筋力・身体機能低下の保有率が0.53倍であった。

 

 サルコペニアの予防には運動が効果的とされているが、生涯のうちどの時期での運動がサルコペニアの予防につながるかは明らかになっていなかった。この調査により、男性は中学・高校期と高齢期の両方の運動がサルコペニアのリスクを低減する可能性が示された。女性おいては両方の時期の運動が高齢期の筋力・身体機能の低下リスクを低減できる可能性があると分かった。

 

 研究グループは「若い頃に参加しやすい運動やスポーツの機会を増やしていくことが、将来の健康長寿社会の創出につながると期待される」との見解を述べている。

 

 

 

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