千葉市に学校法人設立 人材採用・育成を強化 ドットライン
千葉を拠点に介護や障害福祉事業、在宅医療を展開するドットライン(千葉市)は1月、学校法人を設立。同社代表取締役兼グループCEOの垣本祐作氏が理事長に就任した。同グループの人材育成および採用を強化するという。

垣本祐作代表取締役兼グループCEO
トレーニングセンターも設置
運営するのは千葉市にある京葉介護福祉専門学校。コロナ禍で外国人留学生が減少したことによる経営悪化、および後継者の不在が問題となっていたことから、ドットライングループが事業譲受した。ドットラインと旧運営会社である学校法人清峰学園合わせて資産2億円分の寄付により学校法人「Dot学園」を設立した。
垣本氏は、「今後さらに深刻化する介護人材不足問題に備えた採用戦略を強化すること、また本校の2022年度の介護福祉士合格率が100%と授業のレベルが高かったことが決め手」と語る。

1月に法人設立
学校法人設立に伴い、奨学金制度「Dotline Scholarship」を開始した。千葉県の修学資金とこの制度を併用することで、2年分の学費約200万円が無料になる。今後は通信課程や外国人向けプログラムも開講する予定。
また、同社の強みとしている「ドットラインマネジメントメソッド」を取り入れた認定資格制度をつくり、地域で活躍できるリーダーの育成を目指す。
これまでスタッフの育成はオンラインプログラムやOJTが中心だったという同社。新たにトレーニングセンターを同校に設置することで、実技研修も行えるようにした。今年度の新卒社員約60名の研修をすでに開始しているという。今後はさらなるサービスの質向上に向けて、品質管理部と連携しながら、研修プログラムを開発していく。
「グループで専門学校を運営することで、採用コストや教育コスト削減などのシナジー効果が得られる。将来的には、看護師・保育士の育成コースもつくり、未来の日本のための人材育成に励んでいきたい」(垣本氏)

スタッフの研修も行う