70代の過半数「不審電話」経験 64%が「自分は防犯意識高い」 クロス・マーケティング調べ
2023年5月21日
マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)は、いわゆる「特殊詐欺」と考えられる不審な電話を受けた経験や、防犯意識に関する調査の結果を4月20日に発表した。
自宅で不審な電話を受けた経験があるのは36%。年齢別にみると60代は41%が、70代は51%が「あり」と回答している。これについては「家にいる時間が比較的長い」「家に固定電話がある」など高齢者特有のライフスタイルも影響していると考えられる。
「自身は防犯意識が高いか」について「高いと思う」「やや高いと思う」と回答したのは47%。年齢が上がるほど高くなる傾向にあり、60代では50%、70代では64%。なお、23%が「1年前に比べて防犯意識が高まっている」と回答している。理由としては「近年、各種犯罪のニュースを目にする機会が増えた」「自身や家族が高齢になった」など。
しかし、日常生活のさまざまなシーンごとに「玄関の鍵をかけるか」という質問をしたところ、「就寝時」「1時間以上の外出」「近くのスーパーマーケットやコンビニエンスストアに行く」場合には20%以上の人が「かけない」と回答。「ゴミ捨て」では70%以上が、「洗濯物を外に干すとき」や「庭の手入れをするとき」は80%以上が「かけない」としており、防犯に関する意識の低さが伺える(グラフ参照)。

出所:クロス・マーケティング
この調査は4月上旬から中旬にかけて、インターネットを通じて全国の持ち家戸建て居住者に対して実施。20代〜70代まで各年代500名ずつ。合計3000名が回答した。
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