2026年6月3日号  3面 掲載

車椅子、簡易固定式で安全性向上 固定時間短縮91%

2026年6月8日

一般社団法人日本福祉車輌協会(大阪府門真市)内の車椅子簡易固定標準化コンソーシアムはこのほど、車椅子移動車における「車椅子簡易固定システム」の効果を公表した。従来方式と比較して、簡易固定方式ではヒヤリハットの件数が減ったことが分かった。

 

従来方式は、車椅子の前後4点をフックで固定する方式で、簡易固定式は、フックを使

用せず車椅子に設置されているアンカーバーで固定する方式。2024~25年度に全国6施設で行われた2年間の実証では、簡易固定方式で約1500回運用した結果、車椅子固定に関する実質的ヒヤリハットが0件となり、従来方式との差が明らかになった。従来固定方式では計7件のヒヤリハットが確認され、内訳はリフト式1件、軽スロープ式6件だった。

 

従来方式は、国際標準方式として採用されている。しかし現場では、「作業が複雑」「固定ミスが起こる」など、固定不良による事故やヒヤリハットが問題視されていた。

 

同コンソーシアムは、フックを使用せずアンカーバーで固定する「簡易固定方式」を開発し標準化(JIS規格化)を目指している。利用者アンケートでは、「簡易固定方式の方が良い」と回答した割合が61%だった。

 

 

 

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