2025年6月4日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年6月4日
企業の人手不足が深刻だ。帝国データバンクの調査によると、2025年4月時点で正社員の人手不足を感じている企業の割合は51.4%と、4月としては調査開始以来過去最高を記録した。
業種別では、ソフトウェア開発などの「情報サービス」が69.9%と高く、「メンテナンス・警備・検査」「建設」などが続く。「医療・福祉・保健衛生」は60.0%と前年同月を2.3ポイント上回った。
調査では「女性やシニア層の社会進出により就業者数が年々増加しても企業の人手不足割合が改善していないことを踏まえると、今後も高止まりが長期化する」と予想。
24年度決算において、人手不足がひびき減益となった企業が複数見られた。新規開設した施設の立ち上がりの遅れや稼働率の低下、派遣費の増加につながっている。人手不足が続くことが予期される中で、企業の対応を注視していきたい。
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