2026年5月27日号  9面 掲載

SNSで発信力強化 家族の安心感や採用促進にも サニーウインググループ

2026年5月30日

サニーウインググループはメディカル・エージェンシー・ジャパン(新潟市)を中心に、生活サポーターふるまい(新潟県見附市)など、8法人から成る。新潟市と見附市で、高齢者施設やクリニックなどを運営している。SNSで情報発信することで、利用者家族の安心感や職員採用につなげている。同グループの皆川敬代表と生活サポーターふるまいの佐野和弘社長に話を聞いた。

 

 

サニーウインググループ 皆川敬代表

 

 

――SNS発信の経緯について

皆川 地元メディアの取材を受けた際、「地域に必要とされる事業を多く行っているのに、十分に知られていないのでは」と指摘を受けたことが転機になった。ブログやホームページで情報発信を続けていたものの、会社としての発信力を強化する必要があると感じ、2022年からXやInstagram、TikTok、YouTubeの運用を開始した。目的は、利用者の獲得、既存利用者の家族へ日々の様子を届ける安心感の提供、職員の採用。SNSの活用により、多くの人に事業の価値を伝える体制づくりを進めている。

 

 

――YouTubeについて

皆川 YouTubeは、当社の素の姿を伝える場だ。月1〜2本のペースで公開している動画では、職員紹介や地域で活動する人々へのインタビュー、働き方改革など幅広いテーマを扱っている。また、経営陣が自ら出演し、リーダー育成の取り組みや「働きやすく、頑張りやすい職場づくり」への考え方を語る。経営者がオープンに話す機会は多くないため、動画を通じて雰囲気や温度感が伝わることに意味がある。 

 

佐野 面接に訪れる応募者の多くが事前に動画を視聴しており、会社への理解や安心感に

つながっている。デイサービスでのダンス動画など、利用者の日常を映したコンテンツは数万回再生されることもあり、家族からの反響も大きい。

 

「いつも見ています」「安心して任せられます」といった声が多く、入居の後押しになるケースもある。働き方に関する発信では、ケアマネジャーのテレワーク制度を紹介する動画も公開し、先進事例を参考にしながら働きやすさを追求している。学生の実習受け入れやリーダー研修の様子など、開かれた組織であることを示す発信は意識して行う。

 

 

 

生活サポーターふるまい 佐野和弘社長

 

 

――Instagram、TikTokにも力を入れる

皆川 主にレクリエーションや季節行事、社内イベントの様子を発信する。再生回数が伸びやすいのは、利用者が楽しむレクリエーション動画で、花火大会や季節食の提供、祭りの様子など、日常の明るい雰囲気が人気を集めている。採用にもつなげたいという意図から、職員紹介動画も少しずつ増やしはじめた。

 

佐野 若年層の求職者がSNSから企業を知る傾向を踏まえ、他社の成功事例を参考にしつつ、SNSを求人導線の一部として活用している。面接に訪れた若い応募者から「楽しそうな職場ですね」と声をかけられたこともあり、会社の雰囲気を伝える手段として一定の効果を感じている。明るい職場の空気感やスタッフの人柄が伝わる発信は、採用活動において重要な役割を果たしつつある。

 

 

――SNS運用を継続させるためには

皆川 専属担当者を置くことが重要だ。過去には職員の当番制で投稿を行っていたが、現場の忙しさもあり継続が難しく、更新が止まってしまうケースが多かった。現在はそれぞれ専属スタッフを配置し、一定の時間を確保して運用している。

 

 

――SNS運用の反響について

皆川 再生数が高い動画では、数十万回再生されるものもあるが直接的に採用につなげるのは難しい。重要なのは、SNSから自社の採用サイトへどう誘導するかという動線設計。現在は求人ページへのリンク設置やショート動画との連携を進めており、応募につながる事例も出てきている。今後は、SNSから採用サイトへ自然に流入する仕組みを整え、応募者との接点を増やしていきたい。

 

 

■事業概要

職員約450名

特養1、有料老人ホーム3、サ高住2、デイ10、訪問介護3、訪問看護3、小規模多機能1、居宅介護支援2、クリニック2、介護保険外事業などを展開

 

 

YouTubeなどで情報発信している

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