2026年7月1日号  11面 掲載

放デイ向け情緒的問題改善プログラム開発、デコボコベースと3大学

2026年7月4日

神戸大学、奈良女子大学、鳥取大学、およびデコボコベース(東京都港区)の4者は、放課後等デイサービスで実施可能な発達障害児向けの感情調整プログラムを開発。このプログラムが発達障害児の情緒的問題の改善に寄与したとする研究結果を6月10日に報告した。

 

研究は、放課後等デイサービスで実施可能な感情調整を支援するプログラムを作成し、実施可能性を確認するもの。また予備的な効果の確認を試みることも視野に入れた。

 

プログラムは、これまでに作成していた発達障害児向けの感情調整プログラムPEACE( Program of Emotional Awareness for Child Empowerment)を改良したもの。実施の容易さおよび支援の均質性を担保するため、スライド資料に音声をつけたものを補助教材として利用。加えて保護者向け資料を提供し、放課後等デイサービスのスタッフが10セッションからなるプログラムを実施した。

 

介入群13名に対してプログラムを実施し、介入前、介入後および3ヵ月後の追跡調査を行った。また対照群32名に対しては、調査のみ実施。効果指標には、保護者およびスタッフ評価による情緒的・行動的困難性の程度、問題行動の程度、社会的スキルを用いた。

 

結果として、プログラムに参加した者全員が全10回のセッションを完了しており、放課後等デイサービスにおいて活用の可能性が高いことが示された。また、保護者の評価において情緒的問題の事後および追跡調査での有意な効果がみられ、多動・不注意においても追跡調査での有意な効果がみられた。

 

今後はこのプログラムの普及により、施設運営の質向上と、発達障害児への支援体制強化が期待されている。

 

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