鼻腔ぬぐい液でPCR検査 痛み少なく

2021年4月30日

鼻腔ぬぐい液によるPCR検査はロシュ製キット仕様

CTL(東京都中央区)は高齢者施設向けの新型コロナウイルスPCR検査事業を開始した。検査キットは製薬世界最大手のロシュグループ製を使用。国内の検体採取方法として認知度の低い「鼻腔ぬぐい液」の有用性を周知し、PCR検査の普及と安定供給を進めていく。

 

CTLによれば、鼻腔ぬぐい液での検査は唾液よりも感度が高く、欧米では鼻腔ぬぐい液を採用する検査が主流なのだという。

 

 

国内では「唾液検査」が増加しているが、鼻咽頭にくらべ感度は10~20%程度低下する可能性がある。不純物が混在しやすい上、高齢者では検査に用いる2ミリリットルの唾液の採取は難しい。また、「鼻咽頭ぬぐい液」を検体採取するケースも多いが、咽頭の奥までスワブを挿入するため人によっては強い痛みを感じることがある。

 

同社の検査で使用する鼻腔ぬぐい液は、鼻の入り口1~2センチ付近から自己採取する。採取の恐怖や痛みもなく、高齢者に適した検査方法として施設に訴求する。

 

 

※現在(2022年4月時点)、CTL社は同グループのTRIB生命情報医学研究所と合併し、CTL社事業は同社に承継されました。

 

 

 

 

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