福岡県に7棟目、住宅型有老 JR九州シニアライフサポート
JR九州シニアライフサポート(福岡市)は5月1日、住宅型有料老人ホーム「SJR下大利」(一般居室108室・介護居室18室)を開設した。最先端のセンサーを備え、ホーム専属の看護師を配置するなど、最期まで安心して暮らせるサービスを提供している。
ホームは12階建てで、デイサービス、訪問介護事業所を併設。一般居室の広さは33平米から46平米。自立での入居を想定しており、入居者の心身の状況によって介護居室への住み替えが可能。
居室にはリンクジャパン(東京都港区)のIoTプラットフォームサービス「eMamo」を導入。温湿度センサー、開閉センサー、人感センサーなどを組み合わせパーソナルデータを取得することで、素早い対応が可能となる。「当社のホーム開設時には常に最新のセンサーを導入し、高精度な見守りサービスの提供体制を整えている」と田中智明支配人。

SJR下大利
田中智明支配人
ホームには、専属スタッフとして看護師が3名在籍。3名のうち1名の看護師は、「生活サポート部長」としてフロントに勤務。自立の入居者に向け、健康相談や退院付き添いなどの生活サポートを行う。 有老のスタッフや併設するデイおよび訪問介護事業所のスタッフはワイズマン(岩手県盛岡市)のシステムを通し、入居者の情報を共有する。

建物外観
過去に他のSJRシリーズの支配人を務めてきた田中支配人。定年まで、JR九州(福岡市)で駅長を務めていた経歴も持つ。 「駅長時代も地域の人との交流を重視していた。大事だと感じるのは入居者の活気につながるイベント。コロナの情勢をみながら、地域の子どもたちなどが気軽に訪れるような施設にしたい」と語る。
また、隣地にファミリー向けマンション「MJRザ・ガーデン下大利」(303室)をJR九州が同時に開発した。こちらは3月にオープンしている。
同社が展開してきたSJRシリーズは下大利で7施設目。SJRとMJRを隣地や近距離に開発するモデルは2拠点目となる。子世帯と近居したいという高齢者のニーズに応える。 「福岡市などに居住する子世帯の紹介で、郊外からSJRに入居する人も多い」(田中支配人)
現在、2023年度末の開設を目指し、福岡市内で新たに1施設開発中だという。