介護平均月収26万円強、年収差は縮小傾向に 日本介護クラフトユニオン
2023年3月30日
日本介護クラフトユニオン(東京都港区/以下、NCCU)は、介護現場で働く組合員の処遇状況を調査。その最新版となる「2022年賃金実態調査」の結果について1月26日、記者報告会で公表した。
これによると月給制で働く介護職員の平均は月給が26万1018円、年収が380万8000円。全産業平均との差は、1ヵ月あたりで6万3025円、年収では75万6300円だった。年収の全産業平均との差は、前年の96万7100円より21万800円縮小した。

出所=日本介護クラフトユニオン
このほか、「介護職員処遇改善加算」「介護職員等特定処遇改善加算」、22年2月から9月実施の「介護職員処遇改善支援補助金」についても報告した。
染川朗会長は、「物価上昇分を反映した介護報酬改定がなくては、介護業界が置き去りにされるのではないかとの危機感がある。処遇改善策のさらなる拡充が必要」と発言。今回の調査結果を通じて、「組合員がどのような環境で働いているのか知ってもらわなければならない。24年に介護報酬改定を控えているがそれに先立つ改革が求められる」と述べた。

染川朗会長
この調査は、NCCUが組合員を対象に行ったもの。昨年8〜9月を対象に、月給制で働く2134人から有効解答を得た。
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