2024年3月27日号  3面 掲載

“令和の虎”岩井社長が登壇 スターコンサルティングGの介護経営者勉強会

2024年3月25日

スターコンサルティンググループ(東京都千代田区)は8日、介護経営者向けの勉強会「介護経営カレッジ」を開催。2024年度報酬改定に向けての事業戦略を学んだ。YouTubeの「令和の虎チャンネル」を立ち上げたモノリスジャパン(同新宿区)の岩井良明社長らが特別講演を行い、会社経営の心得を根本から考えた。

 

 

岩井社長は講演の始めに、「10年生き残る企業は1割にも満たない」と言及。1989年に学習塾を創業し、現在までスポーツ事業や芸能プロダクションまで事業を広げてきたが「特別なことはしていない。ただただ事業を存続するために奔走してきた」と振り返る。
 

 

岩井良明社長が登壇

 

 

業績が傾き5000万円の負債を返済できず倒産寸前のところから業績を維持し巻き返したエピソードや、YouTubeで約114万人が登録する「令和の虎」チャンネルの裏側などを披露した。「このチャンネルも軌道にのるまでは数年かかった。うまくいくという直感に従い、とにかく継続した」と岩井社長。
 

「どんな経営者がうまくいくか」という問いには「何かあったときに助けてもらえるような関係を築ける人」と語った。
 

 

その後スターコンサルティンググループの糠谷和弘氏は24年介護報酬改定後の事業戦略について講義を行った。「訪問介護基本報酬の2%以上のマイナス改定は、非常に厳しい結果だ」として、採用が厳しいエリアや移動に時間がかかるエリアでは撤退か高齢者住宅事業への参入を検討すべきとした。

 

 

介護経営者らが共に学んだ

 

中長期の戦略としては「大規模化」「多角化」そして「本部機能強化」を挙げた。「まずはコストやバックオフィス業務、人員、サービスの見直しなどで〝引き算〟の経営を進めることが重要だ」と語った。
 

糠谷氏は、24年改定で改定事項が多い居宅介護支援事業所の戦略についても講義。「薄利多売が求められている」とし、大規模化を進めつつ逓減性を緩和することが必要と指摘。仮に所属ケアマネを4人増やし、特定事業所加算を3から2に上げ、1人あたりの担当件数を30件から40件に上げれば、年商は約4700万円上がると試算した。

 

 

第18回介護経営サミット(3月18日~26日) 糠谷氏登壇予定

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