2026年5月27日号  6面 掲載

「暮らす空間」を設計、名古屋の大規模開発にも参画

2026年5月30日

佐久間徹設計事務所(東京都武蔵野市)は、集合住宅や宿泊施設をはじめ、個人邸、介護・福祉施設など幅広い設計実績がある。現在、名古屋市内の競馬場跡で進むプロジェクトにも参画し、高齢者住宅などを含む福祉拠点の設計を担う。

 

 

競馬場跡地のスケッチ

 

 

このプロジェクトは、約15ヘクタールの敷地内に、商業、防災拠点、教育、住まい、

福祉などの機能が集まるまちづくり構想。中部電力が中心となり、エスコンや学校法人尾関学園、介護事業者のマザーズなどが参画する。

 

同事務所が設計を担うのは、医療モール、老人ホーム(約170室)、シェアハウス(約40室)、カフェ、畑、フィットネスなどを一体化した複合施設。施設の入居者と地域社会を分離しない発想で、多様な機能を組み合わせている。地域の中で高齢者も若者も混ざり合う場を作る考えが根底にある。

 

福祉施設を設計する際、佐久間徹代表は、「効率的な建物というより、“入居者にとってまだ見ぬ暮らしをどう実現するか”をテーマに空間をつくる」と話す。これまでの設計では、「木材やガラスを活用した柔らかさ」「威圧感がない雰囲気」「地域に開く」などの要素を重視してきたという。

 

異業種との掛け合わせも積極的に模索する。「事業者の収益性を維持しながら、利用者が毎日暮らす場所としての快適さも実現するバランスが重要だと考えている」(佐久間代表) 

 

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