2026年6月10日号 13面 掲載
介護の仕事、魅力共有 京都でトークライブ
現役の介護事業経営者などが、自分の経験や介護への想い、業界の魅力などをさまざまな形式で発表するトークイベント「介護ってエンタメだ!in京都」が5月16日に京都市内で開催された。
楽しい場所には自然に人が集う
このイベントは今回で5回目。主催は福祉事業コンサルティングなどを手掛ける福祉のヨアケ(京都府亀岡市)を経営し「心のチャッカマン」の肩書で活動している脇坂武志氏。脇坂氏は前回のイベントに観客として参加しており、その内容に感動し「次回は自分が主催したい」と考えて今回の開催に至ったという経緯がある。
経営者ら4名が登壇 次回は愛知県で開催
当日登壇したのは脇坂氏のほか、介護とお笑いを融合させた活動を行う介護エンターテイナーの石田竜生氏、介護事業を経営する一方でYouTuberとしても活動している高橋まちゃぴろ氏、「介護いきいきおにいさん」として研修講師やコーチングなどの事業を展開する森崎のりまさ氏の3人。
3番目に登壇した高橋氏は「輝く未来を創る仕事の価値の捉え方~ 夢を叶える方程式~」と題し講演。介護現場で働き利用者から感謝されたことで「それまで自己肯定感が低かった自分に、初めて居場所ができた」と実感したことや、自分が楽しく働きに行く様子を見て弟も進んで介護業界に就職したエピソードを紹介。「楽しいところに人は集まる。人材不足解消のカギはまず『楽しい職場』が大前提」とアドバイスした。
また、「人間は新しいことに挑戦しようとすると『日常の自分に戻った方が安全なのではないか』と引き返そうとする防衛意識が強くはたらく」と言及。「チャレンジが難しいのは当たり前。それを成功させるには、①明確な目標設定、②小さな成功体験の積み重ね、③仲間づくり、の3つが重要になる」と、成長する組織・人材育成のポイントを話した。

登壇者、来場者で記念撮影
どんな人にも必ず出番あり
最後に登壇した脇坂氏は、自分が後見人をしていた知的障害者の男性の事例を紹介。その男性は、トラブルをよく起こして各所で出入禁止になるような人だったが、脇坂氏が利用を管理していたタバコをもらうために、自力でトイレの修理に取り組んだという。こうしたエピソードを元に「どのような人でもそれぞれ『出番』がある」と語った。
また、自身の娘は先天性の病気を抱えているという。「医師からは『一生歩けない』と言われたが、私が背負って登山に連れていくなど多くのことを体験してきた。どんな人でも可能性は無限大にある」「ごく一部の欠けた部分を補うのではなく、多くの他の人と同じようにできる部分を活かすことを考えることが大事ではないか」「人はいつ命が終わるか誰にもわからない。『また後で』は禁句。今できることはしておくべき」とアドバイスした。
最後は4名が改めて登壇し、自由に意見交換を行った。なお、次回については、当日の観客の中から主催を希望する人を募った結果、愛知県での開催となった。開催時期などは未定。










