2026年6月17日号  13面 掲載

裏表の無い介護用肌着 更衣介助の時間短縮

2026年6月21日

HONESTIES(大阪府泉佐野市)は、高齢者や身体に障害を持っている人でも簡単に着脱できる裏表の区別が無い肌着「スマートウェア」を製造・販売している。

 

創業は2020年4月。西出喜代彦社長が「泉州地域の地場産業である繊維業界を盛り上げよう」と起業した。

 

 

HONESTIES 松尾勝行シニアマネージャー

 

 

育児に関わる中で「衣類を裏返しに脱がせたままにしておくと、次に着せるときに手間がかかる」と実感。「育児の時短になれば」と特殊な縫製技術を用いて裏表が無い肌着を開発した。

 

「実際に販売したところ、介護・障害福祉関係者から多くの反響がありました。そこですぐに『HONESTIES CARE』という介護用の前開きインナーを商品化しました」(同社松尾勝行シニアマネージャー)

 

 

介護用の前開きインナー

 

 

実際に高齢者施設で使用してもらったところ、介護スタッフの92%が「着替え時間が短くなり、介助が楽になった」と回答。現在、複数の介護事業者が、肌着用意のない入居者用にまとめて購入している。介護事業者が入居者に販売することで保険外収入にもなる。

 

衣類タグは裾など肌に直接触れない部分に付けた。皮膚に傷や疾患がある場合や手術後などはタグが触れると痛みを感じることもある。また発達障害の特性の1つにタグの感触が苦手という感覚過敏がある。これまでは、その対策としてハサミでタグを切り取るなどしていたが、そうした手間も不要だ。

 

販売は、介護事業者への直接販売、介護関連用品カタログへの掲載、リネンサプライ業者を通じたBtoBが中心だが、同社ECサイトを通じた一般消費者向け販売も実施。泉佐野市のふるさと納税の返礼品にも採用された。

 

「今後は、新アイテムの開発を進めていきたい」と松尾シニアマネージャー。介護・医療現場スタッフ向けにスクラブを開発中だ。

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