2026年6月24日号  10面 掲載

高齢者住宅事業に参入 三重県でナーシングホーム

2026年6月25日

大阪・名古屋でも新設計画

 

企業の営業活動に関する支援・コンサルティング・代行事業などを手掛けるグローバルキャスト(名古屋市)が介護事業に進出した。2026年6月11日三重県桑名市に住宅型有料老人ホーム「ハートフルキャスト桑名」を開設、今後も中京圏を中心に事業を拡大させていく考えだ。

 

 

ライフバリュー事業グループ 石川晴海執行役員

 

 

空き病棟を転用 グローバルキャスト

 

24時間対応の訪看ST併設

 

同社は08年の設立。これまでも高齢者向けのパソコン教室運営など、高齢者に関わる事業は手掛けてきたが、介護事業は初となる。

 

参入のきっかけはクライアントの1社が介護事業の立ち上げを検討していたこと。今回の事業を担当した石川晴海執行役員は元々クライアント側の担当者。彼が24年にクローバルキャストに移ってきたこと、そして以前に介護施設の立ち上げを経験していたことから同社自身で介護事業を手掛けるプロジェクトが25年1月にスタートした。

 

病棟を新設して移転した病院の旧病棟を使用。2~4階の3フロア(1階は検診センターとして引き続き活用)を、同社側で62室の住宅型有料老人ホームにコンバージョンした上で賃借した。元々の建物の構造の関係上、居室面積は17~31平米と差があるが、家賃は全室5万5000円に統一。このほかの費用は、管理費が3万3000円、食費が5万円。

 

 

 

「ハートフルキャスト桑名」外観

 

 

建物には自社運営の訪問介護事業所と24時間対応の訪問看護事業所を設置し、医療的ケアを必要とする人を対象にしたナーシングホームとして運営する。ただし、4階は比較的軽度の人を対象としたフロアにするなど、幅広い人を受け入れていく考えだ。

 

 

人材採用など他施設支援も

 

スタッフ募集は昨年の12月より開始。桑名市は人口約14万人の中規模都市にも関わらず、約700件もの応募があったという。「人材採用に関しては東京の会社とタッグを組みました。ホームへの通勤が可能な範囲に住んでいる医療・介護関係者について、年齢など細かい部分まで徹底的なマーケティングを行った上で、デジタル・アナログの双方でアプローチを行いました。今回、これが奏功したことから、今後は医療・介護事業者向けの採用支援ツールとしてパッケージ化して販売していくことも考えています」(石川執行役員)。

 

また、高齢者住宅事業の拡大も進めていく。今年10月には大阪府羽曳野市でナーシングホームの新設を予定している。また来年5~6月には、岐阜県大垣市と名古屋市でナーシングホームの開設計画がある。その後も中京圏を中心に開設を進めていく考えだ。「医療法人から『使用していない病棟を高齢者住宅に改修したい』といった相談が何件か寄せられています。今回と同様のコンバージョン形式での運営も増えていくものと思われます」

 

さらに、前述した人材採用ツールのほかに、オムツなど介護現場で使用する消耗品の在庫を管理するシステムの開発など、介護事業者の経営サポートにも力を入れていくという。

 

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