介護業務のICT化推進 ソラスト/みずほと共同研究

2016年9月5日

ソラスト(東京都港区)は、訪問介護における事務負担軽減と生産性の向上を目的に、みずほ情報総研(同千代田区)と訪問介護支援システムを開発した。8月よりソラストの全事業所に順次導入する。

 

 

全事業所に導入 来年6月目途に

 

同システムは、サービス提供責任者によるシフト管理や請求業務、及びホームヘルパーによる介護記録の作成などを電子化するもの。紙ベースの作業プロセスに伴う入力作業の重複や、煩雑なデータ管理の解消を目的とする。

 

サービス提供責任者向け機能としては、ヘルパースケジュール管理機能、予定実績確認機能、介護保険請求システム連携機能がある。

 

ヘルパー向け機能としては、スケジュール管理機能、介護記録票機能、計画書参照機能、利用者情報閲覧機能、緊急連絡先確認機能、QRコードを活用した利用者確認機能がある。そのほか、メール機能も付帯している。

 

同システムの導入により、サービス提供責任者とホームヘルパー間での緊密な情報共有が可能になることで、利用者に対するより質の高いサービスの提供を目指す。さらに、時間と場所に応じて利用者情報へのアクセスが制御できるため、個人情報の安全性の確保も合わせて実現する。

 

開発にあたっては、ソラストが訪問介護事業に係る業務ノウハウをみずほ情報総研に提供し、介護現場での実証実験を重ねて実用化に至った。

 

今後、20176月までにソラスト全ての訪問介護事業所(53事業所)に所属する約1000名のホームヘルパー全員に普及させていく。同社は今後も「人+ICT」のサービスモデルを確立することで、業務プロセスの統一と生産性の飛躍的な向上を目指す。

 

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