2026年10月7日号 1面 掲載
HYUGA PRIMARY CARE、JGIA支援でMBO 黒木社長とM3で過半は維持
東証グロース上場で在宅訪問薬局サービスが主力のHYUGA PRIMARY CARE(福岡県春日市/以下、HPC)は9月25日、投資ファンドの日本成長投資アライアンス(以下、JGIA)と組み、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。
TOB(株式公開買付)はJGIA傘下のファンドが実施し、成立すれば上場廃止となる。買付価格はTOB公表前日の終値1343円に約57%のプレミアムを加えた1株につき2110円。買い付け期間は9月28日から11月10日まで。
TOBが成立した際も一連の手続きを経て、HPC黒木哲史社長が約30%、大株主であり上場前からのパートナーであるエムスリーグループが約27%と、これまで同様、両者で過半数の株式を維持する見込み。黒木社長を含めた現経営陣は続投する予定だ。JGIAはケアネット徳洲会、ベストケア・パートナーズなどの介護事業者への投資実績がある。
「どうしても“投資ファンド・TOB”というワードから『会社が吸収されたのではないか』と心配の声もあるが、そうではない。ボードメンバーで過半をキープし、これまで同様に社会インフラ企業となるべく経営に邁進していく。短期の利益に縛られず長期的な視点で事業構築し、患者サービスを拡充したい」(黒木社長)
上場企業としては短期的な株価・収益への期待が大きく、中長期の目標に向けた成長投資が難しかった。非公開化後はJGIAの支援を受けながら、中長期視点の経営判断が可能になる。
今回のように、TOB成立後も経営陣と既存株主が過半数を維持する見込みのMBOは、投資ファンドが経営権を握る一般的なMBOとは異なる構図となる。











