【コラム】介より始めよ

全産業を見ると、平均賃金改定額はこの数年で大きく伸びている。厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査」によれば、24年中に平均賃金を引き上げた企業は9割を超えた。

改定率は22年まで1～2%を推移していたが、23年は3.2%で、24年は4.1%と改定額は1万1961円だった。政府が「平均賃金1500円」を目指す今、更なる上昇も予想される。

同調査の対象は、従業員100人以上の企業。一方で、介護業界は小規模事業所が多く、プレイングマネジャーも少なくない。国や都道府県の支援を活用していくことは少なくとも環境改善の一助となるだろう。