ユカリアがメディステップを子会社化　在宅高齢者支援拡充へ

ユカリア(東京都千代田区)は5月15日、訪問看護や居宅介護支援を手がけるメディステップ(同渋谷区)を子会社化すると発表した。取得予定日は6月2日で、議決権比率は51.67%となる見通し。取得価格は非公表。

メディステップは2015年設立。世田谷エリアを中心に18拠点を展開する。「仮想病院」の構想を掲げ、自宅を病室と見立てた医療サービスの提供を進めており、都市型高齢社会における新たな医療モデルを模索してきた。24年5月期の売上高は約10億2500万円、最終損失は約1730万円を計上。25年1月には子会社4社を吸収合併し、一本化を進めていた。

本件によりユカリアは、在宅医療・介護とグループのサービスを連携させ、地域包括ケアシステムの実現に弾みをつける構えだ。子会社で入居紹介事業を行うあいらいふとの連携により、在宅高齢者への終活・相続支援も拡充。ホーム運営のクラーチとは施設入居支援や新施設の開発を共同で進める。多様化する高齢者ニーズに対応した包括的なサービス提供体制を整備する。