2026年8月12日号  12面 掲載

見守りに離床・転倒検知機能 AIが5分ごとに映像解析 Opt Fit

2026年8月18日

Opt Fit(名古屋市)は7月17日、AIカメラを活用した見守りシステム「KaigoDX」に、離床・転倒検知機能を追加し、提供を開始した。不要な訪室の削減や転倒時の迅速な対応を支援し、エビデンスに基づくケアの実現を目指す。

 

 

渡邉昂希 CEO

 

 

Kaigo DXは、必要なAI機能のみを選択して導入できる見守りシステムで、施設ごとのニーズに応じた運用が可能。人材不足が深刻化する介護現場において、業務負担の軽減と利用者のQOL向上の両立を支援する。

 

新機能開発の背景には、夜間や巡回の合間に発生する転倒事故への対応がある。居室や共有スペースでは、転倒の発見が遅れることや、センサーマットの誤報による不要な駆けつけ、転倒時の映像記録がないため原因分析や再発防止策の検討が難しいことなどが課題となっていた。渡邉昂希CEOは、「離床や転倒の瞬間を早期に検知し、迅速な駆けつけや見守りにつなげることで、事後管理ではなく、変化の兆候をいち早く捉える仕組みを提供したい」と話す。

 

 

新機能イメージ

 

 

離床検知機能は、センサーマットの加圧変化により離床を検知する。利用者が離床前に10秒以上在床し、かつベッドから5秒間離れた場合に通知する。職員は管理画面で居室内の映像を確認できる。これにより、不要な訪室を減らし、現場職員の身体的・精神的負担の軽減につなげる。

 

転倒検知機能は、AIが5分ごとに映像を解析し、転倒姿勢を検知した場合に通知する。対応エリアは居室と廊下で、カメラから5メートル以内かつ頭部を含め身体の3分の2以上が映っている状態を検知対象とする。転倒姿勢の検知率は97.1%。20台のカメラを設置した実証では、転倒の可能性がある事例を含め、1日当たり5~6件を検知したという。

 

 

異常を検知すると音声で通知

 

 

AIが異常を検知すると、PCブラウザではポップアップ表示と音声読み上げ、スマートフォンアプリでは音声通知で職員に知らせる。通知画面では検知前後約20秒間の記録映像の確認や動画のダウンロード、再生速度の変更ができるため救助対応の実施状況などを職員間で共有することも可能だ。

 

今後、見守りを「管理」から「寄り添い」へと進化させ、事故や不安が生じる前に対応する「予防的見守り」の普及を目指す。現場での実践を通じて、人とテクノロジーが調和する介護現場づくりに貢献していきたいという。

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