2026年9月2日号  11面 掲載

「連絡帳」介護記録と連動 AIがコメント作成など支援 Rehab for JAPAN

2026年9月7日

デイサービス向けの加算支援・請求ソフトなどを運営するRehab for JAPAN(東京都千代田区)は、同社ソフト「Rehab Cloud」のタブレット記録アプリと連動し、連絡帳を利用者・家族のLINEへ一括送信できる新サービスの提供を開始した。デイサービスと家庭をつなぐコミュニケーションをデジタルにより効率化するのが狙い。

 

新サービス登場の背景にあるのは、シニア世代のスマートフォン普及という大きな社会変化だ。NTTドコモの2026年調査によると、70代のスマホ所有率はこの10年で12%から86%へと急増。80代前半においても、すでに69%がスマホを所有しているという。

 

デイサービスを利用するのは主に80代の高齢者で、日々のサポートを担うのは60代の子世代が中心。利用者本人・家族ともにスマホを手にするようになったにもかかわらず、デイと家庭をつなぐ日々のやりとりは紙の連絡帳や電話が主な手段。

 

連絡帳は、利用者の様子や健康状態を家族に伝える重要なコミュニケーションツールだが、紙ゆえの限界もある。同社がデイ事業者に実施したアンケートでも、「施設から遠方に住む家族は情報を共有できない」「スタッフが毎日印刷やファイリングする業務負荷が重い」といった声が多数あがっていたという。こうした課題を解消するため今回の新サービスがリリースされた。

 

サービス名は「Rehab スマホ連絡帳」。同社のタブレット記録アプリ「Rehab Cloud デイリー」に日々入力された記録データと連動する。

 

AIがその記録をもとに連絡帳のコメント作成をサポートし、完成した連絡帳を利用者・家族のLINEへまとめて一括送信できる。スタッフが一人ひとりに個別で連絡帳を作成・印刷・配布する手間を大幅に削減できる点が大きな特徴だ。

 

 

 

 

さらに、血圧・脈拍などのバイタルデータをグラフ化してLINE上で共有できる機能も備わっており、家族は離れて暮らしていても、スマホから手軽に日々の健康状態の変化を把握できるようになる。

 

また、出欠連絡など、LINEで双方向のやりとりが可能。従来は電話でしか対応できなかった出欠連絡や問い合わせも、利用者・家族がLINEからメッセージを送ることで完結できる。施設側もLINE 上でまとめてメッセージを確認・対応できるため、電話対応の業務負担を減らし、スムーズなコミュニケーションを実現する。

 

導入のハードルを極力下げた設計も、このサービスのポイントだ。利用者・家族は二次元バーコードをスマホのカメラで読み取るだけで利用を開始でき、アプリのインストールや難しい設定操作は一切不要。デジタルに不慣れなシニア世代や家族でも、スムーズに使い始められる。

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