2026年8月12日号 12面 掲載
バザー会場/公益財団法人共用品推進機構 星川安之氏

“モノ”でつながる寄付の支援
救世軍は、19世紀イギリスで生まれたキリスト教の一派で、軍隊式の組織形態をとり世界約130以上の国と地域で伝道・医療・社会福祉・教育・災害支援などを行うNGOである。
救世軍の活動資金を集めるために、バザーが毎週木曜日と土曜日に行われている。東京都杉並区のバザー会場には、9時のオープン前に多くの人が並び、時間になるとお目当ての売り場めがけて突進する人の中には高齢の人たちも多い。

縦長の会場は約300平米、入って左側には靴、鞄、骨董品、日用雑貨、玩具と続き、右側には洋服、家電、CD、レコード、DVD、書籍、文具と、家具類を除くと生活するためのモノが揃っている。ほかの店と違うのは、ほぼ全てが誰かが使ったモノであることだ。中には購入したが何らかの理由で使われなかったため未使用品もある。
これらのモノは、近所の人ばかりでなく遠くに住む人からも寄付されている。寄付する人は、洋服や靴だと「サイズが合わなくなった」「新しいモノを買った」、本やCD、DVDだと「読み終わった・見終わった」などさまざまな理由で、使わなくなったモノの処分を「捨てる」ではなく、バザーへの寄付を選択し、必要としている人に繋げているのである。
革靴は高くても2000円以内、キャスターの付いた旅行用鞄は500円から、Tシャツは200円から、書籍は文庫本・新書が3冊で100円、CDは100円、DVDは200円、文具コーナーには値段の表示はなく、文具担当者に品物を持っていくと、その場で価格を伝えてくれる。店の人たちとの会話も楽しみながら、必要なモノを安価で購入することは、バザーの醍醐味であり楽しみにもつながるのでお勧めである。

星川 安之氏(ほしかわ やすゆき)
公益財団法人共用品推進機構 専務理事
年齢の高低、障害の有無に関わらず、より多くの人が使える製品・サービスを、「共用品・共用サービス」と名付け、その普及活動を、玩具からはじめ、多くの業界並びに海外にも普及活動を行っている。著書に「共用品という思想」岩波書店 後藤芳一・星川安之共著他多数









