2026年8月5日号  14面 掲載

ワゴン車の中で簡単葬儀 高齢者住宅に出張も/くるみの樹(エンジェルハウス)

2026年8月6日

放課後等デイサービスなどを運営するくるみの樹(大阪市)では、葬祭事業を手掛けている。新サービスとして2026年より開始したのが、ワンボックスカーの中で簡単な葬儀を行う「やすらぎの車送」だ。西端由香梨マネジャーに話を聞いた。

 

 

西端由香梨 マネジャー

 

 

火葬場の前でお別れの会も

 

――会社について教えてください

西端 「にじいろ倶楽部」の名称で放課後等デイサービスを運営するなど、障害福祉事業を主に手掛けています。

 

葬祭事業としては「ラストサロン・エンジェルハウス」のブランドで、家族葬などの小規模葬儀に特化したホールを大阪市平野区と西成区で運営しています。葬儀実施件数は月平均で15~17件程度。高齢者住宅にも積極的に営業をしています。

 

 

障害福祉事業者が提供 今年よりサービス開始

 

――葬儀事業の新サービス「やすらぎの車送」とは

西端 トヨタのハイエースを簡単なお別れのセレモニーが行えるように改造しました。現在、白と黒の2台があります。霊柩車として遺体を搬送することもできます。

 

 

車内の様子

 

 

――こうした車を用意した理由は何でしょうか

西端 近年は葬儀の小規模化・簡素化が進んでいます。本葬や通夜を行わずに火葬するだけの直葬も少なくありません。しかし、自治体や火葬場にもよりますが、火葬場に到着してからは、棺や棺の小窓を開けて故人の顔を見ることができないケースもあります。「最後に一目でいいから故人の顔を見たい」という遺族の要望に応じるため、火葬場の駐車場で簡単なお別れのセレモニーを行える車を作りました。

 

一般的な霊柩車に比べて車内が広いのが特徴で、棺を置く場所のすぐ近くに複数の座席があるため、僧侶を呼んで読経してもらうことも可能です。

 

 

入居施設に寄り職員らが見送り

 

――そのほかにはどのようなニーズがありますか

西端 高齢者住宅の入居者が亡くなり、葬儀を葬祭ホールや自宅で行う場合には、勤務中のスタッフやほかの入居者が参列できません。そうした場合は、遺族の了承が得られれば、火葬場に向かう前に高齢者住宅に立ち寄り、駐車場などでお別れのセレモニーを行うこともあります。

 

また、「葬祭ホールで葬儀を行いたいが、病気や経済的な理由などで遺族が出向けない」というケースもあります。その場合は自宅前で簡単な葬儀を行います。

 

 

葬祭ホール内の様子

 

 

このほか「高齢者住宅内で葬儀を行いたいが、建物が狭く十分なスペースがない」といったニーズにも対応できると思います。

 

 

――料金について教えて下さい

西端 棺の種類や花の数などが異なる2つの料金プランがありますが、低価格のプランで14万3000円(税込)です。

 

 

――対応可能なエリアは

西端 大阪府及び兵庫県・奈良県の大阪近辺の地域を基本としています。別途費用はかかりますが、遠方でも対応可能です。

 

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