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STEP 01

Case Study こんなときどうする?

Case

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父が認知症と診断され、母ひとりでは介護できない!

認知症の高齢者の場合、認知症高齢者専用のグループホームへの住み替えなどが考えられます。
配偶者が独居生活を続けられない場合は、その住み替え先も検討しましょう。

実家で母を手伝いたいけれど…

両親が暮らすA市から離れた場所に住む山田真由美さん(50歳)。ある日、母の佐和子さん(75歳)から突然電話があり、それまで元気だった父の健司さん(78歳)が認知症と診断されたとのこと

健司さんと佐和子さんは、一戸建ての自宅での2人暮らし。今は未だ、健司さんの認知症も軽度で、夫婦での暮らしにそれほどの問題はないようです。しかし今後、認知症の症状が進んだ場合、妻の佐和子さんひとりでは、認知症の健司さんの介護は難しそう。

しかし、真由美さんも両親とは車で4時間もかかる遠い町で家族と暮らしており、実家に戻って父の介護を手助けするのは現実的ではありません。いったいどうしたら良いでしょう?

どうすれば解決できる?

健司さんは78歳でまだ体力がありますから、認知症が進行した場合は、認知症の高齢者住宅であるグループホームなどへの入居が考えられます。佐和子さんが今の自宅でひとり暮らしを続けられるのなら、自宅と同じ市町村のグループホームを探すことになります。

また、佐和子さんが真由美さんの家で同居するのなら、真由美さんの家から通いやすい場所で、認知症ケアがしっかりした有料老人ホームなどを見つけておくと良いでしょう。
ひとり暮らしも同居も難しい場合は、夫婦で別施設に入居すると費用がかさみ、真由美さんも通うのが大変になりますから、できるだけ夫婦一緒に入居できる有料老人ホームやサ高住などを探しましょう。

その際は、健司さんの認知症ケアが可能で、佐和子さんも安心・快適な生活が送れること、居室は夫婦別々にすることが条件になります。
健司さんや佐和子さんの住み替えに当たり、資金に余裕がない場合、自宅売却のほか、条件が合えばマイホームを担保に資金を借り入れるリバースモーゲージや、家屋を転貸するマイホーム借り上げ制度などを活用することも検討してみましょう。

状況ポイントと対応策

  • 両親と子ども(真由美さん)は離れて暮らしている
  • 夫(健司さん)は、体は元気だが認知症
  • 妻(佐和子さん)は健康だが、ひとり暮らしは不安

対応策

  • 健司さんは近くのグループホームへ、佐和子さんは自宅でひとり暮らし
  • 佐和子さんは、真由美さん家族と同居し、健司さんは真由美さん宅近くの有料老人ホームなどへ入居
  • 真由美さん宅近くで、両親が同じ有料老人ホーム、サ高住などに別室で入居
  • 自宅を活用して、資金の元手とする